① #アトピー性皮膚炎
生まれてくる乳児の10%が、アトピー体質であるという説があります。皮膚のバリア機能が壊れているので、湿疹などの皮膚炎にかかり易いとされます。痒みで引っ搔くと更に悪化します。
慢性皮膚疾患で、治療は#ステロイド外用剤、保湿剤、鎮痒剤、非ステロイド外用剤などを組み合わせて、症状に応じて使用します。漫然とステロイド外用剤を塗布し続けると、依存性が高まるので、医師の指導に従ってください。しかし、ネットで蔓延しているような、ステロイドは危ない、と言うようなことはありません。そのような「迷信」を信じ込む母親がいることは、困ったものです。
また、治らないと言う事で、訳の分からない軟膏を使用して高額な治療費を請求する「#医療詐欺」のような医師がいることも知っておいてください。
➁#慢性蕁麻疹
蕁麻疹には急性のものも多いのですが、時に慢性化することもあります。適切な治療を施しても長期に亘って繰り返す場合があります。原因が判明すればそれを除去すれば治癒するのですが、殆どはストレス性も含め原因不明です。治療としては、対症療法しかなく、ステロイドの注射・点滴や内服が効を奏する場合があります。但し、ステロイドの適否や投与法は信頼できる皮膚科専門医に委ねてください。
➂#尋常性乾癬
銀白色の鱗屑(りんせつ=皮膚角質の粉)をともない、盛り上がった紅い発疹が全身に出る皮膚病です。
皮疹の大きさ、数は様々で、発疹が癒合して大きな病変を作ることもあります。できやすい部位は、頭部、肘・膝、臀部、下腿伸側などです。青壮年期に発症することが多く、発疹は多発し、かゆみは半数の患者さんにみられます。
爪の変形や関節炎を伴うこともあります。まれに発疹が全身におよぶこともあります(乾癬性紅皮症)。
乾癬は慢性で軽快と悪化を繰り返しますから一律な治療抗法はなく、患者さんの病気の程度、状況に応じて治療法を選ぶことになります。詳細は研究課程ですが、遺伝的素因があることは分かっています。遺伝的素因に様々な環境因子(不規則な生活や食事、ストレス、肥満、感染症、特殊な薬剤など)が加わると発症すると言われています。
通常、外用薬はステロイド外用薬、ビタミンD3外用薬やその両者の配合薬が主に使われます。内服薬(のみ薬)としては、レチノイド、シクロスポリン、メトトレキサート、アプレミラストが主なものです。これに紫外線療法を加えた3つ(外用療法、内服療法、光線療法)が基本的な治療法です。
さらに、これらの治療法で十分な効果が得らえない場合や、副作用などで内服薬が使えない場合などには注射薬である生物学的製剤による治療(抗体療法)を行います。 関節炎が強い場合は、痛み止めの飲み薬を使います。
典型的な乾癬
④#掌蹠膿疱症
手のひらと足の裏の双方、或いはどちらかに繰り返し膿疱が出現する皮膚疾患です。
発症すると、最初に小さな水疱を生じ、次第に膿疱に変化、しばらくすると膿疱が乾いてかさぶたになって剥がれ落ちます。この現象を次々と繰り返します。また、前胸部をはじめとする関節が腫れたり痛んだりする症状が見られ事も稀にあります。
診断:偶に白癬(水虫)と誤診されることがありますが、経験豊富な皮膚科医ではありえません。稀に合併もありますので、カビの顕微鏡検査が堪能な皮膚科医にかかりましょう。
典型的な掌蹠膿疱症(手のひら)
その他の慢性皮膚疾患については、今回は省略します。
相談は:水道橋駅前・スクエアクリニック・デンタル医科部門
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Ph:03-6272-8787 E-mail:info@hiko-sq.com
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