① #蜂窩織炎
蜂窩織炎とは、フレグモーネ(ドイツ語)とも呼ばれ、四肢の微細なキズや虫刺され、水虫などから侵入した細菌が、皮下脂肪から筋膜層に感染を来し炎症を生じる皮膚疾患です。腫れや痛みを訴え、見た目にも発赤腫脹があり、血液検査でCRPと言う数値が高くなっているのが特徴です。起炎菌は種々で、膿貯留があって切開排膿した場合は、菌培養できますが、通常は広範囲抗菌効果のある抗生物質の投与で改善します。CRP値が、高い場合は抗生剤の点滴静注を要します。
免疫力の低下している、高齢者、糖尿病患者、抗癌剤投与中や透析中の患者さんは、敗血症に高じて生命予後に関わることがあり、注意が必要です。
図は、典型的な蜂窩織炎
➁ #丹毒
丹毒は蜂窩織炎と同様な機序で罹患しますが、感染・炎症が真皮層の場合であり、四肢でも発生しますが、特に顔面に好発します。稀に限局性に膿瘍を形成します。やはり、症状、所見とCRP値で診断します。治療も蜂窩織炎と同様です。
典型的な、顔面丹毒。
➂ #爪囲炎(ひょうそ)・陥入爪(#刺し爪)
爪の横から細菌が侵入し、指が腫れて痛くなるのがひょうそです。その原因となるのが、陥入爪です。ひょうそでは、膿貯留がしばしば生じるので、切開もしくは穿刺排膿の上、抗生剤などの投与を行います。また、陥入爪の治療はテーピングや形状記憶合金で引っ張りますが、それでもよくならなければ、手術を行います。手術は、指の基部を伝達麻酔(オーベルスト麻酔)して、爪の横を幅数ミリ、爪母から、爪床ごと切除します。縫合固定もしくはテープ固定を、1週間ほどします。
#巻き爪:陥入爪の原因になることもありますので、高度の場合は爪を取って爪床をより平らになるように削ります。しかし、寝たきりの人は巻き爪になり易いことからわかるように、爪に圧を掛けて歩くことも巻き爪予防に有効です。
④#炎症性粉瘤(#炎症性アテローマ)
粉瘤と言うのは、体中どこにでもできる可能性のある良性腫瘍で、悪臭を伴う垢のような
内容物がカプセルに包まれて、皮下にできます。手術的に摘出が望ましいのですが、放っておくと、徐々に大きくなったり、感染・炎症を伴うことがあります。このような状態を炎症性粉瘤と言います。治療は、切開排膿して、洗浄したりドレーンを留置し、更なる排膿を促します。抗生剤・消炎剤を投与します。粉瘤はカプセルの遺る限り再発しますので、炎症が治まったら手術的切除をするのが、一般的です。
⑤ #せつ腫症
せつ腫は、一般的な呼び名は「おでき」です。軽い物には、膿疱性ざ瘡(ニキビの感染したもの)があり、また、せつ腫が集簇したものは、癰(よう)と言います。通常は、黄色ブドウ球菌などの感染でできます。治療は、穿刺排膿や抗生剤の投与です。体質によっては、跡がケロイドになることもあります。
相談は:水道橋駅前・スクエアクリニック・デンタル医科部門
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